» 2014 » 10月のブログ記事

これまで薬局や薬剤師に求めることを取り上げてきました。

信頼性やヒューマンスキルが高いほど良いですが、さらに今では小売業として利用客に対するサービスもいろいろ増えています。

 

どんなサービス

ひとつは処方薬の待ち時間を短縮するための工夫です。

 

待っている間に暇つぶしとして読み物を置いているところはよく見かけます。

この頃は、ハーブティーやコーヒーを楽しめるようにしていたり、マッサージチェアを設置していたりする薬局もあるんです。

高齢者の利用が多いところは、血圧計や骨密度計測器などを自由に使えるところもあります。

そして小さい子連れの方が多い地域では、キッズルームや授乳室まである薬局もあるそうです。

充実していますね。

 

聞くところによると、オンデマンドでビデオを上映しているところがあるそうです。

もちろん映画とかドラマではなく、医療に関するものらしいですが。

 

通常、待ち時間は10~20分くらいかかりますから、そのあいだに何かすることがあれば気が紛れます。

 

もっと早くならないのか

体調がすぐれない状態で来ている場合、なるべく待ちたくないのが本音です。

しかし物理的には極端に時間を縮めるのは難しいようです。

 

いつもと同じ薬を受け取る場合は手順が少ないので待ち時間は長くならないと思いますが、新規や単発の場合は長くなることが多いでしょう。

新規ならば、保険証の確認や患者情報の取得、アレルギー情報などいくつも行わなくてはならないことがあるからです。

 

いずれの場合も調剤する時間はかかってしまいます。

そこで、もし薬局を一ヶ所に固定していれば、そうした過程が省けるものが出てきますよね。

 

それらとは別の方法ですが、ある薬局では近くのクリニックと連携して、処方せん情報をオンラインで得られるようにしています。

クリニックでその薬局を利用することを伝えておけば情報が転送されて、患者が薬局に着くころには調剤がほぼ終わっているのです。

薬局での待ち時間はほんの数分ですみます。

 

別の記事で紹介したドライブスルー薬局もいいサービスの一つですね。

他の患者と接したくないときに助かります。

 

なかには、サロン風にして処方せんがなくても自由に出入りできるようにし、アロマ製品を自由に試せる薬局まであるそうですよ。

 

そこまでする薬局は稀でしょうが、サービスを良くして快適に過ごせるところをお気に入りに選ぶのも手かもしれませんね。

 

かつてであれば、近くの薬局は1~2軒ぐらいで選ぶ余地はなかったと思います。

それが現在では選択肢が非常に増えているため、選び放題の状況です。

 

あまりにも多いためか、一ヶ所に決めて利用することはしない方が多くなっているようです。

 

かかりつけに固定するメリット

そんな状況の中で、薬局を固定することは必要なのでしょうか。

どんなメリットがあるのでしょうか。

 

薬の情報を一元管理することで、飲み合わせのチェックをしたり他の薬局で処方された薬について覚えていたり説明したりする必要がなくなるため、固定するほうが良いと思います。

 

別の記事で書いたように、信頼できる薬剤師を見つけられれば、あまり知られたくないことでも相談しやすくなります。

でも、いろいろな薬局に分散していると信頼関係ができにくいので個人的に相談することはしなくなりがちです。

 

そうすると、この薬とあのサプリメントの飲み合わせにはどんな相互作用があるのか知る機会が減ってしまいます。

自分で判断するのはリスクが高くなりますから、是非とも避けたいところです。

 

薬剤師の資質

市販薬と処方薬の両方を扱っているところが多いですが、とにかく薬が売れればいいという姿勢の薬剤師なら避けたほうがいいでしょう。

 

以前、旅先のドラッグストアで市販の下痢止め薬を購入したことがあります。

 

そこの薬剤師から、いま下痢をしているのかどんな症状なのか尋ねられました。

旅の途中、もしもの時のために買おうとしただけだったので、どうしてそんな質問をするのか不思議でした。

 

いま考えればその薬剤師はちゃんと自分の役割を果たしていたのですね。

ただ売れればいいとは考えていなかったわけです。

 

場合によっては詳しく症状を聞いて、市販薬で済ませないで、病院に診てもらうようアドバイスしてくれる薬剤師もいます。紹介状まで書いてくれる方もいるそうですよ。

 

単に売るほうと買うほうの関係ではなく、本当に気遣ってくれていることがうれしいですし、そういう薬剤師ならこれからも来ようと思えるでしょう。

年齢が進んでくると体調が芳しくないことが多くなっていくものです。

そのため、ビタミン剤や栄養剤また「トクホ」など、いわゆるサプリメントを活用することが多くなっていくでしょう。

 

また、処方せんの必要がない一般的な医薬品(市販薬)もよく利用されます。

バファリンやコンタックのような風邪薬は有名ですね。

 

同時使用するとき

そうした日々の中で、何かの病気にかかり市販薬ではなく処方薬を服用することが出てくることもあるでしょう。

処方の際、薬剤師からは「処方薬を飲んでいる間は、ほかの服用はやめてください」と言われることがあります。

サプリメントとはいえ体に影響を及ぼす力を持っているわけで、処方薬の薬効とバッティングすることがあるからです。

 

組み合わせによっては、薬効を強めたり弱めたりする場合があります。

弱めるものなら効かないということですが、強める場合は危険です。

 

薬には必ず副作用があるので、強めるときにはそれも強く出てしまうことになります。

最悪の場合はショック状態に陥ることがあり、命に危険が及びます。

 

それで薬剤師は薬効の相互作用を防ぐために他の服用はやめるよう言うわけです。

 

知っていること知らないこと

薬剤師は市販薬やサプリメントについてどのくらい知っているのでしょうか。

どうやら薬効の相互作用についてはあまり知識がないようです。

取扱いの種類が多いドラッグストアの薬剤師なら詳しい場合もあるようですが。

 

ですから、飲み合わせて問題ないかを確認するのは基本的には自分しかいないということです。

ネットで確認する方法があります。

ナチュラルメディシンデータベース」という米国発の世界最大級のデータベースです。

その日本語サイトがこちらです。http://jahfic.or.jp/

 

有料会員にならないと閲覧できないのは難ありですが、健康食品やサプリメントの成分項目は1100以上収蔵されているということです。

しかも日本医師会や日本薬剤師会などの監修です。

 

薬剤師たちがここの提供情報を活用して、窓口相談や服薬の説明に活用してくれることを期待したいものです。

よく相談に応じてくれて、飲み合わせに詳しい薬剤師だと利用する側としても安心ですね。

自分のお気に入りの薬局を選ぶには、薬局の入りやすさやスタッフの質というポイントなどに注目することができます。

それらに加えて薬局の機能をもう少し詳しく調べる方法があるのをご存じでしょうか。

 

薬局のタイプ

そこがどんなタイプの薬局なのかを把握しておくことで、自分や家族のニーズに合っているかどうかを判断することができます。

 

現在の法律(薬事法)で、「薬局機能公表制度」というものが定められています。

この制度は、薬局に求められていることとして薬局の情報を都道府県に報告することになっています。

たとえば、東京都庁のホームページには「t-薬局いんふぉ」という情報提供ページがあります。

http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp

 

ここから自宅の近くの薬局を探すことができますし、その薬局がどんなことに対応できる機能があるのかネット上で調べることができます。

基本的な情報に加えて、障害者や外国語対応の状況、扱っている保険の種類、交通アクセス情報など、かなり詳しく見ることができます。

 

ネット環境がないて見られない方には、書面で情報を請求することができるようになっています。

これらの情報を上手に活用して、お気に入りの薬局を見つけることができるでしょう。

普段利用では、自分の行動圏内にある薬局を利用する方が多いと思いますが、近さだけではなく薬局としての機能・能力についても考えて選ぶことが大切です。

 

ぜひ活用しましょう

調べるまで私も知らなかったように、多くの方はこの情報提供システムを知らない場合が多いようです。

自分や家族が病気になった時や、在宅介護が必要になったときなどのために、前もってお気に入りというかかかりつけの薬局を決めておきましょう。

そうすればいざという時に慌てないで済みます。

 

もちろん、利用する薬局は自由に選べる時代ですから、気に入らなくなれば自由に変えることができますね。

 

薬局と言っても実は多種多様です。

どこでも同じだろうと考えずに、自分や家族に合ったところを探して、毎回同じところを利用するようにしましょう。

普段から薬局やドラッグストアを利用することが多い方は、薬剤師にも接する機会も多いことでしょう。

お気に入りの薬局だけではなく、お気に入りの薬剤師を探すというもの手かもしれません。

 

お気に入りの薬剤師

とはいっても、そうした思いで薬局を利用している方は少ないかもしれません。

 

別の記事でも書きましたが、できるだけ固定の薬局をいつも使うといいとされています。

患者の薬の履歴を一元管理できるからです。

それだけではなく患者と薬局または薬剤師との信頼関係を築くことができます。

 

じつは、薬を出すというのは一時的な付き合いなのではなく、患者のライフスタイル、体質、病歴、年齢などを総合的に把握して、新たに処方された薬が最適なものなのか、薬剤師は判断する立場にあるのです。

 

ですから、表面的なやり取りではなく、親身になって的確なアドバイスをしてくれる薬剤師を見つけることができれば本当に安心です。

 

理想の薬剤師イメージ

それには、人間としてのスキル(ヒューマンスキル)と、専門家としてのスキル(テクニカルスキル)の両方を備えている必要があります。

 

薬剤師は在学中にそれらのスキルを身に付けるべく学んできているようです。

その通りに実践していくことは易しいことではないと思いますが、近くにその条件に適っている薬剤師を見つけることができればありがたいですね。

 

ところで、薬剤師の視点で考えてみると、患者からみて信頼できる薬剤師になるかどうかは、そもそもいま働いている薬局が患者から信頼されているかどうかに影響される場合もあると思います。

信頼ある薬局は、患者応対が良いだけでなく、内部でも充実したスタッフ教育が施されているものです。

 

もしかしたら薬剤師の方もこの記事を見てくださっているかもしれませんが、もっと信頼され患者から良い評判の職場で働きたいという方に参考になりそうなサイトがありました。

そこのリンクを張っておきます。

薬剤師側から見た薬局の仕事と転職情報サイト

 

人と人との関わりですから、こちらのことを気にかけてくれて、親身になってくれる人にはいろいろと相談しやすいものです。

薬剤師はよろず相談のように、健康と薬についてであったり、家族の介護をしている人の相談相手であったりと、病院のお医者さんよりも気軽に相談しやすいかもしれませんね。

 

相談しやすいというのは、よく話を聞いてくれる人ということにもなります。

 

ヒューマンスキルとテクニカルスキルの両方が大事ですが、そのようなコミュニケーション能力のほうがより大事ですから、ヒューマンスキルを持っている薬剤師を見つけて信頼関係を築いていくことができればとてもいいですね。